2022/02/11追記:↓ タイトルの土下座バグが修正されました、感謝! ↓
皆様こんにちは、わたゲです。
最近物語に飢えていました。年に1回はこういう嗜好になるんですよね。
ちょうど去年プレイしたシロナガス島への帰還のような、ミステリー風味なノベル調ゲームを探してました。
そんな感情を胸底に溜めつつSteamで探していた時に出会ったのが本作。
『ゲーム雑誌で話題になってたな~うん、見たことある。Steam版が出たんだ!……でも人狼ゲームか、正直そこまで人狼好きじゃないけど……ミステリーやシリアス要素もあったらいいな~』と若干不躾な思いを抱きつつ(失礼!)購入。
結果としては……満足満足ぅ!!ちょっとジャンルが違いましたがいい買い物でした。
クリア後の余韻が冷めないように書き連ねていきますね。
というわけで、今回はGNOSIAについて8つの観点からレビューいたします。
「このゲームっておもしろいの?」「これだけは知っておけって予備知識はある?」といった未プレイの方から、「他の人は遊んでみてどう感じたんだろう?」という既プレイの方まで、楽しく読むことが出来たらと思います。
それでは張り切っていきましょう!
パラメータ
GNOSIAの情報は以下の通りです。
発売年:2019年(VITA版。2020年にSwitch、2022年にSteam)
ジャンル:SF、人狼ゲーム
プラットフォーム:Vita、Switch、Steam
サークル:プチデポット
サークルから出ていたSwitch版紹介映像をリンクします。
国内にて制作されました。日本要素多い宇宙船ね~と思っていたらそういうこと。しげみち、夕里子、みたらし団子。
最初はVITAで発売し、次にSwitch、そしてSteam版と着実な印象です。この素晴らしいゲームを生み出してくれたことに感謝を。
他にもゲームあるのかな?同じ世界観のゲームがあれば是非遊びたいですね。
やり込み具合
◆プレイ時間 23時間
◆ループ 188週
◆レベル 202
真ED閲覧済み。選択分岐のイベントシーンを見るために2週目突っ走るか考え中。
ループについては後述しますが、もう20週程度は抑えられたかなと思います(記事タイトル通り、少々バグらしい挙動にハマりストーリーが進まなかったので…)
まぁ、それを差し引いても手頃なプレイ時間で堪能できたと思います。
ストーリー
正確なあらすじは公式サイトに任せるとして……私がネタバレせずに紹介するなら?という文章です。
・SF×人狼×ループものだよ!
・主人公は「あなた」タイプのゲームだよ!始める前に名前を決めておこう
・逃げ場のない宇宙船の中で、消滅を掛けた戦いをしよう!
こういう導入、好きです
これまで遊んだゲームの導入を思い出してみてください。
大体が①主人公の独白 ②地の文で状況説明 ③キャラクター心理を反映させる風景描写 のどれかかなと思います。
本ゲームは初っ端からアクセル全開でした。掴みが良いゲームはプレイ意欲が長く続きますね。
開始1分からグイグイ引っ張られる展開で私のハートは見事キャッチされ、あ、このゲーム面白いかも。という直感がビビビでした。
ループもの
冒頭になんか見たことあるな〜と書きましたが、白状すると、別に一人で人狼やりたいほど好きでもないし、キャライラストはぶっ飛んでるし…で今まで敬遠していました。
しかしいざ遊んでみるとループものだったのね。しかも王道を往く展開でした。
散りばめられた謎はオリジナルでも、奇をてらった展開ではなかったので安心してプレイ出来ます。
また、特定条件で発生するイベントがかなり多いにもかかわらず、起承転結部分はしっかりしているので、話が取っ散らかったりせずにちゃんと面白い流れが出来ていたこともグッド。
本作は分かりやすいゲームクリア目標のお陰で、誰でも楽しめると思います。オープンワールド系の、何でもできてしまうゲームが苦手な人には良いかも。
キャラクター
いやー今回のお気に入りキャラは多かった!!
優しくて気難しくて隠し事があって捻くれてて人間味がありありですね!
オトメを見た時にポイポイダーを思い出したのは私だけかな?(笑)
個人的に一番好印象なのはセツです。こういうキャラに弱いんだよなぁ。
最初は、主人公より実力や立場が上のよくいるキャラクターかな?と思っていたら、主人公が疑われたら怒ってくれたり、疲れて弱気な部分を打ち明けてくれたり。
時間が経つにつれて等身大な姿が見えてきました。良いパートナーでしたよ。
ひたむきに主人公と共に謎を解いていく姿から、いつの間にかずっと一緒にいてあげたくなるキャラクターになりました。
ギミック
汝は敵なりや?
本ゲームについて話すにあたって避けられない人狼部分について。
人狼ゲームは言わずもがな対人ボードゲームの一つです。
それを一人でも遊べるように簡素化して実現しました。
まぁ、本家と比較して色々違うんでしょうけど…ガチ勢ではないのでご勘弁を。
人狼の魅力は人と人の騙し合い、嘘の見抜き合いですね。
その対戦相手がCPUのみなら不安になるのも仕方ないことでしょう。
ですが結論から言えば私は気になりませんでした。キャラクターに強烈な個性があるお陰で、CPU独特の無機質さが薄れます。
ランダムイベントの功罪
ランダムイベントが無いよりはあった方が楽しくプレイできますが、重要な要素までランダムにすると途端にストレスの原因になります。
ガンパレードオーケストラってゲームを御存知でしょうか。
ストーリーが何種類もあり、どれになるのかはランダムだったんですよね。結局、狙ったストーリーが出なくて延々とリセットしてました。
正直、本作をプレイした時にも少し似た感覚に陥ったので思い出しました。
まぁ……本作は何週もループすることそれ自体が目的だし、未発生のイベントが出やすいように救済措置があるし、その点は相当危惧されていたのでしょうね。
ゲーム内の遊び方ページに「イベントが発生しない」関連のQ&Aが何個もあった事からも伺えます。
ですが、全イベント閲覧したくなるほどの欲求のためにも、もう一声何かあると最高でした。
グラフィック
特徴的でしたね。だがそれがいい。
独特の世界観構築に一役買ってます。
特筆すべきなのはグノーシア時の顔でしょうか。色々はっちゃけているので楽しかったです。全キャラ欲しかったな…
立ち絵キャラも差分込みでじっくり見たかったです。乗員データの全身絵もね!
CG回想もあるんだけど……もう少し簡単に見る事ができたらなお良かった。攻略サイトを見て初めて存在に気付いたので(笑)
記憶を振り返るならシーン再生でもよかったのではとも思います。釣りとか手軽に見たかったな……
CCG回想ついでに一つ驚いた点について。主人公が体験したイベント順に並んでいることに拘りを感じました。
あくまでこの主人公の体感した出来事を再生するという事かな。
音楽
スペースっぽいんだけど精神的な音楽でもあり……好き(語彙力がない)。
音源自体は少なめとは思うんですが、要所要所のBGMは破壊力あっていいですね。
唯一気になったのは夜の自由行動で流れるBGMが、音量コントロールしにくい曲調だったかな?
自室でスキル振りを考える時に少々音量に悩まされました。
まとめ
最後に良かった点と悪かった点、こんな人におススメを紹介します。
・キャラクターが面白い。イベントや特殊演出など発見が多く、ループがあまり苦にならない
・シナリオが良い。また、過剰なエロティックやゴア表現も無くおすすめできるプレイ層の幅が広い
・狙ったイベントが起きない→中だるみ(作業ゲー化)しやすい
・CG閲覧だけでなくイベント回想も欲しかった
・目的が提示されるタイプのゲームの方がやりやすい人
・安定した面白さを求める人
悪かった点の特定イベントが起きないについて
一向に特定イベントが起きない事態が発生しました。
ゲームクリアに必須のイベントだったのでギブアップ。攻略サイトと5chを覗きました。すると5chの方に同事象の報告がちらほらありましたね。
解決策はSteamまたはPC再起動です。その後数回目のループで無事発生したので良かった良かった。
ただ、必須イベントだけでなく今更感あるコマンド取得イベントが起きたので、少々フラグ管理が怪しいかも?
Steam版だけなのかな、うーん分からないです。
今から始める人は時々Steam再起動して遊ぶといいですね。
悪い点を書きましたが、クリアしたときの報われ感はひとしおでした。是非手にとってプレイしてみて下さい。オススメします。