私の場合、ファイナルファンタジーを知らない状態で本ゲームをプレイしてました。
だからこそ、「チョコボ」というキャラクターは単なるFFの乗り物ではなく、本ゲームに登場する魅力的な主人公という認識を持っています。
さて、今回はチョコボの不思議なダンジョン2について、8つの観点からレビューいたします。
「このゲームっておもしろいの?」「これだけは知っておけって予備知識はある?」といった未プレイの方から、「他の人は遊んでみてどう感じたんだろう?」という既プレイの方まで、楽しく読むことが出来たらと思います。
それでは張り切っていきましょう!
パラメータ
チョコボの不思議なダンジョン2の情報は以下の通りです。
発売年:1998年
ジャンル:ローグライク
プラットフォーム:PS
メーカー:スクウェア
タイトルに「2」とついてますが、問題なく楽しめます。実際、私は初代未プレイです。
Wiki見てましたが、監督の中村光一さんってスパイク・チュンソフトの会長ではないですか!調べていたら驚きました(笑)
やり込み具合
プレイ時間:不明。
◆メインストーリーまでクリア、おまけダンジョンは未クリア。
◆初プレイ時は、ステージ3(海底洞窟)で挫折しました。数年ほど時間を空けてからクリアしてます。
当時は1日15分しか遊べなかったからね、仕方ないね。
ストーリー
正確なあらすじは公式サイト(消滅)やWikiに任せるとして……私がネタバレせずに紹介するなら?という文章です。
・モーグリとチョコボがお宝を探して旅してるよ!
・序盤で人間のシロマと出会うよ!
・モンスターの村を拠点にしてダンジョンを攻略していくよ!
話の展開は王道です。
悲劇のヒロインであるシロマが困難に直面し、紆余曲折あってチョコボが救ってみせる。
ただ、そこで展開する流れは単なる勧善懲悪ではなく、だれもが罪を犯し、だれもがその罪を許すことができ、だれもがまたやり直せる事をプレイヤーに訴えかけます。
こういった面からも、大人ではなく子供にもおすすめできるかもしれませんね。
キャラクター
ちびキャラで可愛く、ちょこまかと動いてグッドです。Stylish&CoolというよりPop&Cuteみたいな。
主人公のチョコボは喋らず、首振りや行動で意思を示します。それがかえってプレイヤーが共感しやすい要因なのでしょうね。
また、相棒のモーグリも欲望を前面に押し出す世俗的なキャラですが、根は良いやつとして描かれ不快感は抱かないようになっています。
ギミック
ローグライクについて
本作のようなゲームを、ローグライクゲームと称します。
ターン制でランダムダンジョンを潜り、空腹度の概念が存在し、死んだらそれまでのアイテム全部没収。だいたいこんなイメージですね。
あまり知ったかぶりをするとローグライク定義委員会が来そうなのでこの辺にしますが、ここで考えて欲しいです。
一体何故これが楽しいのでしょうか。
我々は何を感じ、どこで愉快に思い、なぜ求めるのか
そも、ジャンル名からして「ローグ(Rougue)のような(like)ゲーム」とあるように、1980年に作成されたローグというゲームをベースにしています。
1980年ですよ。
年表見たら伝説巨神イデオンが放送開始ですよ。
任天堂からゲーム&ウォッチ発売開始ですよ。
いくらキーボード入力から簡素なコマンド入力に変化し、人気タイトルで皮をかぶせたとはいえ、40年前から本質的には何も変わっていないゲームを我々は面白いと感じているわけです。
一体なにが楽しくて好んでプレイするのでしょう?
そろそろ長くなってきたので私の考えを軽く書きますが、思うに『同じ冒険は二度とない』からじゃないでしょうか。
ランダム性がもたらす一期一会の冒険
人は単調を嫌います。
同じダンジョン。
同じ敵。
同じアイテムドロップ。
初プレイは楽しいでしょう。クリア後も1,2回は楽しめます。
1000回は遊べますか?
いけるって人はきっとRTA挑戦者ですね。世界記録を狙う目的があれば可能かもしれません。
ランダムなダンジョン。
ランダムな敵。
ランダムなアイテムドロップ。
これらが同時に重なり合うことで、同じ冒険は二度とないのです。
毎度違う展開、思いもよらない幸運、そして事故。
つまり、飽きない。
果たしてどちらがより多くの人を惹きつけるでしょうか。
ゲームを作っている方は、一度考えてみると面白いかもしれないですね。
バグ
詰み、ではないですけど大きな痛手を喰らいます。
オーバーフローを起こして極端に弱くなります。装備の強度が0になり、すぐ壊れる。または召喚獣が極端に弱くなったり。
特に装備強度バグは治らないので非常に厄介です……これだけが勿体ない。
正直、発生条件がめちゃくちゃ難しく、これさえやっておけばOKと言えないのですが……リサイクルボックスにはツメ・クラを投入しないように!
グラフィック
オープニングを筆頭にムービーがかなり良いです。今でも楽しめるくらい!
ムービーでは声がない分、キャラクターの表情や振る舞いで魅せてきます。
音楽
全ステージのBGMが今でも思い出せます。ボス戦も緊迫感のある曲調で、戦闘曲を集めたプレイリストに入れています。
わたゲのBGMプレイリスト選出曲
1.インプロボボス
ボス戦前の階層でシドがタンクに乗り、リフトを上がります。シドは一度ボスに負けており、リベンジに燃えています。そしてそれに続くチョコボ。
やる気に満ちた状態で聴いたので深く心に残っていました。
サウンドトラックがAmazon Musicにあるので一度お聞きください。
まとめ
最後に良かった点と悪かった点、こんな人におススメを紹介します。
・今でもワクワクできる良質なOP
・誰でも楽しめる、つまりハズレにならないストーリー
普通にプレイしていても発生しうる厄介なバグ
・最後はハッピーエンドが良い
・ローグライクが遊びたい
・チョコボが好き
本作はチョコボとシロマの関係性に目が離せないですね。王道を行く展開で子供でも安心です。やっぱ最後はハッピーエンドが良い!
PSの名作といえば、という記事をよく見ますが、私は万人にお勧めできる作品だと思っています。