2020年もあと僅かですね。
皆さんはやり残した事は無いですか?
私は本ゲームを年内にクリアする事が密かな目標でした。
お話の年代が2020年で、これもある意味旬な作品ですからね。
現実はコロナウィルスが蔓延しましたが、本ゲームではドラゴンが侵略してきました。
続きは本文で!
という訳で、今回はセブンスドラゴン2020について8つの観点からレビューいたします。
「このゲームっておもしろいの?」「これだけは知っておけって予備知識はある?」といった未プレイの方から、「他の人は遊んでみてどう感じたんだろう?」という既プレイの方まで、楽しく読むことが出来たらと思います。
それでは張り切っていきましょう!
パラメータ
セブンスドラゴン2020の情報は以下の通りです。
発売年:2011年
ジャンル:RPG
プラットフォーム:PSP
メーカー:セガ
セブンスドラゴンシリーズというのがあるのですね。
DSから始まり、PSPで2作、そして3DSで1作と、携帯機をメインに展開されています(ハードは統一してほしいですが……)。
本ゲームはシリーズ2作目にあたり、私は本ゲームから入りましたが、内容の理解に問題はありませんでした。
やり込み具合
◆難易度:カジュアル
難しいという噂を聞いていたのでカジュアルでプレイしました。
カジュアルにしたおかげかあまり苦戦はしませんでしたね。ボスでは気を抜くと全滅しましたが、数回コンテニューすれば十分突破できました。
まぁ、一部投げたくなる展開はありましたが。
◆プレイ時間:28時間
サブクエスト殆どせず。奥義未収得のままクリア。初音ミクも出会えず。
OPなどを見る限り、ミクが出演することを前面に押し出しているようですが、出会っていないため触れません。ごめんね!
メインストーリーが面白ければその世界観に浸るためやり込むんですけどね……
本当にただクリアした、というだけなので星評価は低くしています。
ストーリー
正確なあらすじは公式サイトやWikiに任せるとして……私がネタバレせずに紹介するなら?という文章です。
・ドラゴンのせいで世界がマッハで壊滅だよ!
・主人公をキャラメイクするタイプのゲームだよ!5つの職業から選ぼう!
・ドラゴンを東京から追い出そう!
ストーリーにあまり引き込まれなかったのが残念でした。
作中で自衛隊をゴミのように使い捨てる作戦があるんですが、(なぜ貴重な人的資源をただの盾役に???)と思って仕方ありませんでした。
文明の崩壊一歩手前で、ドラゴンの支配地から生き残りの民間人を一人一人救助しているというのに、貴重な戦力には盾になって死んで来いという命令?
これは指令を下したキャラクターというよりも、このストーリー展開そのものに納得いきませんでした。
そこから先も正直惹かれず……人竜さんの動機もちょっと、ね。
熱くなれなかったなぁ。
キャラクター
主人公たちをキャラメイクするタイプのゲームは、どうしても周りのキャラクターが魅力的かどうかにかかってくるんですが、残念ながらあまりいませんでした。
初めは頼りなかったキリノが、様々な出来事を通して成長していく過程が、見ていて唯一の癒しでした。
うーん、あとキャラメイク関連で言えることなら、選べる声優が超豪華だったってことくらいかなぁ。
セガの看板タイトル「龍が如く」シリーズの主人公、桐生一馬を演じた黒田氏も選択でき、戦闘勝利時にセルフパロディを喋ってくれてクスッときました。
ギミック
ドラゴンの行動パターン
本ゲームのドラゴンはすべて2回行動であり、攻撃力も高いです。
難易度カジュアルでプレイしていても体力が1発で4割飛ぶこともあり得ます。
また、こちらは3人パーティです。
誰か倒されると、そこから態勢を立て直すのが難しいですね。
一人落ちる
↓
生き残っているうちの一人が復活アイテムを使用せざるを得ない(この時点で攻撃に回せる味方が一人しかおらず、泥沼化必至)
↓
敵の2回行動のせいで、ほとんどの場合、復活したキャラがまた落ちる&生き残りのどっちかが攻撃を喰らう
↓
いつか二人目も落とされる……
ちょっとキツイくない?と思うかもしれませんが、攻略のカギは「ドラゴンの行動は殆どパターン化されている」という点です。
1ターン目に攻撃とブレス(全体攻撃)、2ターン目に多段攻撃と状態異常、3ターン目に……という具合ですね。
これを知ることで、もし全滅しても2回目からは有利に立ち回ることが出来ます。
こういった点からも、「前よりは上手に戦えた」という実感を得られやすく、ゲーム的な面白さはちゃんとありました。
敵の異常状態付与率がおかしい
高すぎでは?
体感90%以上ありました。ほぼ確定で喰らうと思ったほうが精神衛生上良いです。
スリップダメージである出血や火傷、凍傷はまだ良いですが、混乱が本当に鬱陶しい。
本ゲームの混乱は、行動不能に陥り敵OR味方に通常攻撃をするものです。
これをね……トンボみたいなドラゴンが最速で飛ばしてくるんですよ……
まず一人がこれで混乱確定。
次のターンで、残ったうちの一人が混乱の回復アイテムを使いますが、その前にまた混乱を掛けてくるため、最悪の場合行動を潰されます。
これで混乱2人目。
もう嫌ですよね(笑)余りにも鬱陶しくて時々リセットしました。
この経験のおかげで、全体異常状態回復持ちを一番最初に育てましたよ。
本当になぜこんなに付与率が高いんでしょうかね?
○○ガードというアクセサリを装備すれば50%の確率で防いでくれますが、こんな確率なら2つ装備枠を消費して耐性100%にした方がマシです。敵の攻撃を1回潰せると考えたら決して損ではないと思います。
グラフィック
デフォルメの功罪
2頭身のキャラクターが動き回ります。
戦闘画面は良いんです。デフォルメしつつ動きに機微があり、爽快感はあります。
ただそのデフォルメが、ストーリーでプレイヤーに与えるインパクトを大きく削ってしまっています。
2頭身が上空数百メートルから落下する演出を見ても「こいつぁなんてひどい作戦なんだ!!!あの恥ずかしい女め絶対許せねぇ!!!」とはなりませんでした。
もちろんリアル頭身でやってしまったらZ指定必至ですけどね(笑)
デフォルメにより残酷な表現を和らげた効果があったというのは事実ですが、そのせいで状況がストレートに伝わりにくく、そこで何が起ころうが心に伝わらなかったのも事実かと。
これはもう、プレイヤーの受け取り方次第ですね。
個人的には心を抉るようなイベントはちゃんと抉ってきてほしいというのが本音です。
そういう話の展開ということは、製作者がそういう心の揺さぶりをプレイヤーに期待しているわけですから……
音楽
古代祐三さんが参加されていることもあり、世界観にマッチしていたかと。
特に後半に差し掛かるまでドラゴン戦で流れていた戦闘BGMは印象的でした。
破壊的な力が戦闘に乱入してくる、というコンセプトだとしたら非常に良かったです。
まとめ
最後に良かった点と悪かった点、こんな人におススメを紹介します。
・難易度カジュアルでサクサクプレイできた
ストーリーが残念だったが、グラフィックがそれに拍車を掛けてしまっている
・セブンスドラゴンシリーズをプレイしてみたい
初音ミク目当てに買うのはあまりお勧めしません。
ストーリーにガッツリ関わるわけではないです。実際私も、サブクエスト中にちらっと姿が見えただけです。
(なんで初音ミクが現実に出てくるんだよ……)とか、その現象に対する理由をつい求めてしまう私のような人間にとって、出会わなかったのはむしろ幸運かもしれないです。
碌に説明もないままゲストキャラとして出てきて世界観ぶち壊しというのが一番萎えますから……そういうゲームありますよね……(遠い目)
肝心のストーリーも私には合わなかったため、こんな人におススメという欄も寂しくなってしまいました。