皆様こんにちは、わたゲです。
「このゲームっておもしろいの?」といった未プレイの方から、「他の人は遊んでどう感じたんだろう?」という既プレイの方まで、楽しく読むことが出来たらと思います。
それでは張り切っていきましょう!
パラメータ
クロカミサマの晩餐の情報は以下の通りです。
発売年:2022年
ジャンル:ホラー、ノベル
プラットフォーム:Steam、Switch
制作:みなとカーニバルWorld
類似ブランドとして、「みなとそふと」「みなとカーニバル」などがあります。
「マジ恋」が有名ですね。PS版が出てたり、アニメもやっていたので、タイトル自体は知ってる人もそこそこいるかも。
みなとカーニバルWorldはその姉妹ブランドになるのかな?全年齢向けの第一作品となります。
やり込み具合
◆プレイ時間 4.5時間
検証時間込みです。クリアだけならもっと短い。
複数エンディング(中途バッドエンド以外)閲覧済み。
マルチエンディングですが、1個だけ存在しそうなエンディングが見つかりませんでした。
何エンドがあるのか知りたい方は以下をどうぞ↓
恐らく3種類です。
クロカミサマに
- 服従するエンド
- 反逆し倒すエンド
- 恋仲になるエンド
の3つだと思うんですが……
もしかしたら?ひょっとして?
4つ目として友達になるendがあるかもですね。(選択肢自体は出てくるんだよなぁ)
ですが、色々試しましたがダメでした。
食材全取得は不可能
いや取得できないんかーーーーい!
最高効率で動いたら全て取れるものだと思い込んでいました。
本ゲームシステムとして、物語はパートごとに区切られています。
残り行動数(最大10)があるのですが、それが1になるまで行動し食材を入手します。
パートごとに食材数のノルマがあるのですが、折角ならそのパートで入手可能な全食材をゲットしようとしましたが……パート2から断念。
どうしても残り行動数や霊力が嚙み合わない。
というか残り行動数1でクロカミサマの下へ行くのは仕様?(0じゃないんだ、ふーん……って感じでした)
ストーリー
正確なあらすじは公式サイトに任せるとして……私がネタバレせずに紹介するなら?という文章です。
・食材調達係に(無理矢理)任命されるよ!
・街中を移動し怪異を探そう!
・期限までに食材が集まらなかったら大体〇ぬよ!
生殺与奪は握られている
大体〇ぬ、と書いたのは見逃すこともあるからです。
仲良くなって損はないですね。
恐怖度
ホラーゲームということですが、まだ耐えられる怖さ。良くも悪くも描写があっさりな時が多い。
都市伝説を扱ったゲームでは他に「流行り神」が挙げられますが、あっちの方がよっぽど心臓が飛び跳ねますね。
まぁ……本ゲームはイラストに惹かれて購入する人が大半だろうし、これくらいが良いのかも。
キャラクター
主人公の味方が2人だけでコンパクトな印象。ナスカと鎮どちらも良かったです。
全キャラクターに言えることですが、バックボーンが薄かったかなぁ。もっと語られていたら印象に残りやすかった。
ギミック
心の声
ノベルゲームの宿命として、ひたすらに読むゲームであることが挙げられます。
それを打開するため、選択式やQTEが盛り込まれていますが……本ゲームの特徴として心の声が聞こえます(人間相手だけ。怪異なら聞こえません)。
聞き込み中に相手の声を聴いたりすることで、事件解決に向かったり新しい事件が解放しますヨ。
もう一つ面白いのが、ナスカと鎮の声も聞こえる点。
ナスカ胴丸のこと好きすぎでしょ(笑)
鎮は鎮で怪異フェチで頭の中暴走してるときありましたし(笑)
澄ました顔の裏側が覗けるのがクスッと来ました。
一粒で三度おいしい
行動するときに、ナスカor鎮を呼び出して行動出来ます。
そのため、同じ怪異を対処する場合でも
- 自分だけで対処
- ナスカと自分で対処
- 鎮と自分で対処
の3パターンが存在します。
それぞれでBADEND直行だったり、クロカミサマの手を使ったり、他の方法で対処したりと展開が異なります。
そういう意味では、如何に霊力を使わずにルート最適化するかというゲーム要素はありましたね。
グラフィック
流石の安定度。
数より質ということで、下手(直球ゥ‼)なものは無いです。
怪異にも固有イラストや立ち絵がそこそこ割かれていた点も意外でした。
音楽
クロカミサマの晩餐時のBGMが良かったのは覚えています。
逆にそれ以外が思いだせない……
ゲーム的に、ホーム画面→調査→怪異との遭遇→ホーム画面 というサイクルになりますが、このサイクルの各場面が早く終了していたのかな?
BGMを味わうほど長いシーンが無いということかも。
まとめ
最後に良かった点と悪かった点、こんな人におススメを紹介します。
・キャラクター目的なら買い
・UI周りが粗削り。
・QTE要らなくない?
・ストーリーの掴みがそれほど……
・みなと系列ゲームがやりたい人
・一定以上のイラストでライトなホラーゲームを探してる人
ブランド買い
予め言いますが、みなとそふとのゲームは好きですよ。ある種の安心感さえ抱いていました。
それだけに期待値が高すぎたのかな。
- 街中で得た情報がバックログからしか確認できない
- そのバックログがマウスホイールで画面遷移しない(片っ端からキーボード打ち込むと「L」で表示できた)
- カーソルがボタンに当たる度SEが鳴ってちょっと鬱陶しい
- チャプターで一度限りの回復場所があるが、自室で休むのと同じ回復量のため、このイベントの存在意義が薄れている
ストーリーの破綻は無いですが、逆にゲーム性やUI周りまで手が回らなかったのか、上にあげた点が気になりました。
絶妙な段差に一々足が突っかかるような感覚……一度気になってしまうとプレイ中に粗が見えてね……
今より高くても良いから作り込んで欲しかった。1500円は厳しかったか。
昨今、ハイクオリティで低価格な同人ゲームによって、価格崩壊が簡単に起きますから難しいところです。
ですが、そのような商品に対抗するには、それこそブランド力がモノを言うとも思います。
クリア後に色々言いたくなる、勿体ない作品というのが正直なところ。アップデートでより洗練して欲しいですね。
次回作はみなとそふとらしい明るく勢いのあるゲームが遊びたいところ。