なんか思ってたのと違う! (;^ω^)
幾多ものゲームをプレイしていたら、何個かはこう思うこともあるでしょう。
んで重要なのはこの後ですが、大きく分けて2つの行動に分かれます。
一つは熱意が冷めてしまい、そのままさよならバイバイ。
もう一つは、違ってたけどコレはコレで面白いからOK!
本ゲームは後者でした。それでも少々しこりが残りましたけれどね(笑)
前置きはこのくらいにして、今回はダンガンロンパについて8つの観点からレビューいたします。
「このゲームっておもしろいの?」「これだけは知っておけって予備知識はある?」といった未プレイの方から、「他の人は遊んでみてどう感じたんだろう?」という既プレイの方まで、楽しく読むことが出来たらと思います。
それでは張り切っていきましょう!
パラメータ
ダンガンロンパの情報は以下の通りです。
発売年:2010年
ジャンル:推理&アクション
プラットフォーム:PSP、Vita、Steam
メーカー:スパイク・チュンソフト
Vitaは続編である2とセット品が存在するみたいですね。
私はSteamで123抱き合わせで購入しました。
70%OFFってユーザーに買わせる魔の数字だわねやっぱり。
やり込み具合
◆難易度 ふつう
◆プレイ時間 17時間
バッドエンド経験済み
本編クリア後に出るスクールモードも途中まで遊びました(ただし未クリア)。
スクールモード中にキャラクターとお話しできますが、本編と同じ会話なので興味半減。
スクールモードだからこその展開を見たかったな(クリアしたらあったのかもしれないけども)。
ストーリー
正確なあらすじは公式サイトやWikiに任せるとして……私がネタバレせずに紹介するなら?という文章です。
・デスゲームだよ!
・そこまでグロテスクではないよ!ショッキングピンクで表現してるから大丈夫!(?)
・CERO D(17歳以上)だよ!
推理は簡単
めちゃくちゃ簡単でした。ほとんどの謎が推測できてしまい、あぁやっぱりね……と物足りなかったです。
ミスリードを主人公が(本当にそうだろうか?)と言っちゃうので……。
学級裁判でも主人公がヒントになる事しか喋らないので詰まることもない……ハズ。
ただ、キャラクターの項目で触れていますが、とある選択肢が私にクリーンヒットしました。
謎が!すべて!解かれるわけではない!!
伏線と言えば聞こえはいいですが、大きな謎を残したまま終わりますね。
最初から続編ありき?ここが一番の残念ポイント。
うーん、他のゲームで例えると……「バイオハザード」で研究所の存在を見せずに洋館から脱出するくらい?
いやいやあのゾンビどっから湧いたんだよって普通なりますよね?
個人的にそのくらい消化不良でした。
続編でちゃんと説明されているのかぁ……広げっぱなしの話はあまり好かないです。
やっぱりゲーム内の事象はゲーム内で片を付けて欲しい。
続編前提なら、いっそ空の軌跡FC並みにやって欲しいですね(笑)
キャラクター
強烈な個性がありますねぇ!
見た目そのままな性格が多いです。
勿論、腹に一物抱えた奴も多数いますが。
デスゲームって、理不尽な要求と閉鎖的空間による高ストレスから真人間が狂う点が見せ所なんじゃ?と思ってましたが、固定観念を破壊してくれました。
もちろんみんないい子ですヨ。
舞園さんと霧切さんがダブルヒロインですが、霧切さんの方が刺さりましたね。
クールビューティーな性格で声優は日笠陽子さん。
心にするりと入る艶やかな声に魅了されました。
己の命を惜しまず為すべきことを為せ
本ゲーム中に、プレイヤーは究極の2択を迫られます。
プレイヤーが知ってしまった事実。
そこから見えてしまった矛盾。
これがゲーム冒頭だったらなんて事のない選択(狂喜して指摘、吊し上げ)でしたが、今となっては彼女とともに脱出することをプレイヤーは望んでいるわけでして。
限界まで張り詰めた緊張、状況証拠から絞られる加害者、自分だけが見つけてしまった彼女の主張の綻び。
これらが絡んだ上で、敢えて突き付けられた2択は最高に痺れました。
断崖絶壁に立つ彼女を突き落とすのは他ならぬ貴方。
お前にとって大切なものを壊せと耳元で呟く、シナリオライターの悪魔の囁きに是非悶えてください。
ギミック
水と油?
推理ゲームとアクションゲームはお互いを高めあうのか?
ある意味このゲームの評価に直結する部分ですね。
結論から言うと、私は足を引っ張り合っていると感じました。
推理パートは上で述べたので、アクションパートについて話しましょう。
コンセプトは良いと思うんですけどね。
事件の手がかりを弾に込め、容疑者の矛盾を打ち抜いて論破する
こう書くと、タイトルである『ダンガンロンパ』そのものですね。
ひょっとして一番初めにこれを思いつき、このネタありきで練られていったとか……それはないか(笑)
問題は、これを乱発して希少性が落ちているところかなと思います。
人が死んで学級裁判が起きるたびにバンバン撃っていきます。
最初は面白かったんですが……途中からは妨害要素も出てきて、新鮮で目新しい要素から単なる作業(邪魔ですらある)要素になり果ててしまいます。
犯人を突き止める、最後の止めだけに使えば爽快感が出たかなぁ。
先程述べたように、物語の後半にもなると妨害要素も出てきてアクションに集中する必要が出てきます。精確に当てないと体力が減り、ゲームオーバーになってしまうからです。
さて、ここで今一度振り返るべきなのは以下の点です。
プレイヤーはアクションをしたくてこのゲームを遊んでいるのでしょうか?
真犯人を追い詰めたいから、続きを見たいからプレイしているのではないでしょうか?
この差です。
ゲームの要求とプレイヤーの欲求が徐々にかけ離れるので、冒頭に述べた「なんか違うんだけど!」という評価になるのです。
グラフィック
3Dモデリングではなく2Dイラストを等身大パネルのようにしたのはよくやった!!と思いました。
そのおかげでキャラクターのビジュアルをダイレクトにゲーム内で表現されています。
学級裁判突入時に皆の周りをグルグル回りながら開始するんですが、あの演出がより映えていますね!私はあの演出が好きです。
おしおきのムービーシーンも必見とは聞いていましたが、たしかに力が入ってました!
音楽
しっかり盛り上げるべきシーンでは盛り上げてくれたはずですが……印象に残ってないのが本音。
強いて言えば学級裁判のBGMくらいかな?
あと地味にOPがうるさいです。音量設定ミスってない?
まとめ
最後に良かった点と悪かった点、こんな人におススメを紹介します。
・例の選択肢の見せ方
・2Dイラストのみ使用(3Dグラフィック不使用)によるキャラクターイメージの一本化
・推理難易度が簡単すぎた
・謎を残して消化不良
・序盤の理不尽展開も少々……
・デスゲーム好きな人
・悪魔の囁きを聞きたい人
・速やかに続編へ移行できる気力&時間がある人
楽しかったし、病みつきになるシーンもありましたし、キャラクターも◎でした。
でも……シナリオが私の中で消化不良を起こしたので続編に食指が伸びないのも、また正直な感想です。
人の感情を操作するのも一筋縄ではいかないですね。
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